認知行動療法は、人の認知(=考え方)や行動などに注目して行うカウンセリング等の手法です。欧米では広く使われており、日本でもTVや書籍で扱われるようになって、近年広まってきています。
ストレスマネジメントや、うつ病などの気分障害、不安障害(パニック障害、社交不安障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、強迫性障害など)、不眠症、摂食障害、統合失調症など多くの精神疾患等に効果があることが実証されています。
精神疾患の症状の1つは、辛い感情や気分(抑うつ、不安や恐怖など)です。認知行動療法の基本的な理論では、人の感情や気分は、人の認知や行動と互いに影響し合って、悪循環を引き起こしているとしています。そして、辛い感情や気分は、簡単には変えられないけど、人の認知や行動を変えることによって、辛い感情や気分が変えられないだろうか?と考えていくことになります。
このような認知行動療法の特徴の1つは、カウンセリングで使われる手法の中でも、よく実験や研究に例えられることです。
自分の認知(考え方)や行動を観察・研究して、辛い気持ちや困っていることを改善するための仮説を立てて、試しに認知や行動を変える実験をして、その結果をもとにさらに研究を進めていきます。それを1人ですることは大変な場合も多いので、カウンセラーと一緒に共同で研究をしていきましょう、という感じしていくのが、認知行動療法によるカウンセリングです。
・当カウンセリングルームでの認知行動療法を元にしたカウンセリングのご案内は、こちらをご覧ください
・認知行動療法も含め、カウンセリングに関するよくある質問はこちらです