FAQ(よくある質問)


  • 話したことが外に漏れることはありませんか?
  • カウンセリングには守秘義務がありますので大丈夫です。
    カウンセラーは、業務上必要で個人が特定されないように配慮・加工して情報を取り扱う場合や、法令に基づく場合や公共機関への協力が必要な場合、および人命や身体などの危険に関わる場合等以外、カウンセリングで得た情報を外部に漏らすことはありません。

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  • 認知行動療法って何ですか?
  • 欧米では広く使われており、日本でも近年徐々に広まってきている心理療法、カウンセリングの方法の1つです。うつ病や不安障害(パニック障害、社交不安障害、心的外傷後ストレス障害、強迫性障害など)、不眠症、摂食障害、統合失調症などの多くの精神疾患に効果があることが実証されてきています。また、現在心の病がある人だけでなく、心の病の予防や再発防止にも高い効果があり利用されているほか、日常的なストレスやちょっとした悩みにも有効ですし、気分や感情のコントロールがよりうまくできるようになったり、ストレスに上手く対処できる力を身につけられるようになります。
    認知行動療法は、人の考え方(=認知)や行動などに注目して、カウンセリングを行います。人は、ストレスを感じると悲観的に考えがちになってしまい、憂うつ、不安、怒りなどの感情に襲われ、行動が制限されたり、体調に影響が出たりして、問題を解決できない状態に追い込まれていきます。考え方や行動に注目してカウンセリングを行う中で、まず気持ちが少しやわらいでいきます(例えば、不安な気持ちが100点満点で90点くらいの強さで感じていたものが、60点くらいに不安の強さが下がります)。そして問題を解決できない状態から脱出したり、徐々に体調が改善したりしていきます。

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  • 認知行動療法って少しやったことあるんですけど、難しくないですか?
  • 当カウンセリングルームでは、じっくりとお話をしながら、その人に合わせた内容で、その人に合わせたペースでするので、大丈夫です。
    慣れると一部自分でもできる場合もあるので、本を読んでやったことのある方もいらっしゃいます。しかし、本を読んだだけでは難しかったり、不十分だったりすることが多いようです。きちんと対面で話をしながらしていくことで、本で難しかった人も、スムーズにできるようになります。また、一言で認知行動療法と言っても、実際には様々なアプローチがありますが、本で紹介されているのはそのごく一部です。当カウンセリングルームでは、その人の問題の内容や向き不向きに合わせた内容を考えてアプローチしていくので、スムーズに進めることができます。
    同様に、他のところでやったことがある方もいらっしゃると思いますが、中には自分に合わない形でされていたために「難しい」とか「合わない」と感じたという方もいらっしゃいます。当カウンセリングルームでは、その人に合ったやり方を一緒に考えていくことができますので、是非ご相談ください。

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  • カウンセリングと病院どちらに行けば良いですか?
  • 迷われている方は、迷ったままどちらにも行かないより、どちらでも、行きやすい方に行くと良いと思います。
    病院の方が、健康保険を適用でき、体の病気の可能性なども含めて診断をしてもらえるというメリットがあります。
    一方で、カウンセリングの方が、健康保険を使わず済む、じっくりと親身に話を聞いてもらえるというメリットがあります。病気という程ではないと思う方や、薬を使わずに治したいという方も、カウンセリングの方が向いていると考えられます。
    どちらでも、より行きやすい方に行ってみてください。

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  • 服薬治療とカウンセリングを両方するのは意味がありますか?
  • 病気の内容や状態にもよりますが、薬とカウンセリングは治す仕組みが違いますので、併せて行うことで相乗効果が見られて、良い結果が得られやすいと考えられます。
    また、やはり病気の内容や状態にもよりますが、カウンセリング、認知行動療法は、薬の治療よりも、再発防止などの効果もあるため、服薬治療と併せて行うのは有用であると考えられます。

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  • 薬を飲みたくないのですが、薬を飲まないでカウンセリングだけで心の病気は治りますか?
  • 病気という程ではない場合は、もちろんカウンセリングのみで十分です。また、軽度のうつ病などの場合、カウンセリングのみで治療を進めていく方も多くいらっしゃるようです。
    しかし、一定以上のストレス状態が続いて心の病気にかかってしまった場合には、薬とカウンセリングは治す仕組みが違うので、薬とカウンセリングを併用した方が良いと考えられます。
    カウンセリングを利用することにより、

    • 薬が多い場合に減薬しやすく(薬を減らしていきやすく)なる
    • 薬のみで回復しなかった人もカウンセリングを併用すると回復することがある
    • 薬の治療よりも再発防止に効果がある
    • 不安障害などで薬に頼り過ぎることを防げる
    • 統合失調症などで薬を飲んでも消えない症状がある場合に症状を緩和できる

    ことがメリットとして挙げられます。
    特に、重度のうつ病や統合失調症などの場合は、服薬治療が必要で、カウンセリングを薬の代わりにすることはできませんが、上記のような効果を希望する方にはカウンセリングを併せて利用することをお勧めします。

    ただし、人それぞれの事情によっては、薬を飲みたくないということもあると思います(薬や医者が嫌い、薬が効かないと感じている、薬に頼るのは良くないと考えている、親や周囲の人に止められている、妊娠を希望している など)。もし、薬が必要な状態かどうか分からない場合や、薬を飲みたくない場合には、その旨をご相談ください。

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  • 薬を処方してもらえますか?健康保険は適用されますか?
  • 医療機関ではないため、薬の処方はできません。また、健康保険は適用されません。

    なお、服薬治療が必要な可能性がある場合には、希望に応じて提携する医療機関を紹介することが可能です。

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  • どのくらいの期間がかかりますか?何回くらいで効果がありますか?
  • 悩みの大きさや状況、および利用の目的や目標によって個人差が大きいため、誰にでも当てはまる明確な基準はありません。しかし、当カウンセリングルームでは、ある程度の目安として以下のように考えています。

    • 1回で十分スッキリして終わる人もいるし、数年間継続していく人もいる
    • 通常は6回~18回程度で、2カ月~半年の期間で当初の相談内容は終結することが多い
    • 1回だけでなく何度か継続する場合、初回または2回目で、間で悩みの大きさや状況を踏まえて、期間、頻度など大体のプランを立てた方が良い
    • 頻度や期間によりカウンセリングでできること・できないことが変わるので、何を目的、目標にするのか明確にすると、頻度や期間は検討し易い
    • 1回だけでなく何度か継続する場合、最初はできれば1週間に1度、少なくとも2週間に1度くらいの頻度が望ましい
    • 相談を継続する中で、当初の相談内容が落ち着いた後に、引き続き別の内容・目的で継続する人も多い
    • 相談が一応終結した後も、人によっては月1回程度または不定期で利用したり、暫くして再度利用を希望する人もいる
    • 職場復帰などについては、焦るとかえって失敗するので、期間に余裕を持たせて取り組んだ方が上手くいきやすい
    • 最低1ヵ月以上かつ最低4回以上受けても、全く気持ちに変化が見られなかったり、問題解決に向かって方向が見えない場合は、カウンセラーにそのことを伝えて方針を見直してもらったり、カウンセラーを変えたりした方が良い

    頻度や期間は、相談内容、目的や目標に応じて提案いたしますし、ご事情やご希望に合わせて相談できます。気になることがあればお気軽にご相談ください。

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  • 本人ではなくて家族や関係者ですが、相談できますか?
  • ご相談は可能です。ご本人の同意のもと一緒にカウンセリングに入ることもできますし、ご本人とは別々にカウンセリングを利用することもできますし、ご本人がカウンセリングを利用していない場合でも利用ができます。
    ご本人と関わりのある周囲の方には、周囲の方としてのいろいろな悩みがあると思います。ご本人と関わりのある周囲の方がカウンセリングを利用することで、そのような悩みが緩和され、またご本人との関わり方がより良い、回復に繋がりやすいものになり、ご本人の回復にもプラスに働きます。特にご家族の方の場合、ご本人が利用できない場合でも、ご家族が継続してカウンセリングを利用していくことで、問題が大きく改善していく場合がございます。是非お気軽にご相談ください。
    ただし、もしご本人が当カウンセリングルームを利用している方の場合でも、ご本人がカウンセリングでどのような話をしているかについては、ご本人の事前の了解が無い限り、お話することができないことになっています。ご本人との信頼関係はカウンセリングの重要なポイントであり、話を漏らさないことは、信頼関係の重要なポイントになります。ご本人に効果的なカウンセリングをするためにも、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
    なお、ご本人と家族が別々に受ける場合、効果的にカウンセリングを行うためには、ケースバイケースで、ご本人と同じカウンセラーが担当するケースと、ご本人とは別のカウンセラーが担当するケースがございます。詳細は、ご相談ください。

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  • 途中で担当カウンセラーの変更は可能ですか?
  • 可能ですので、カウンセリングの中でご相談ください。

    基本的には、カウンセリングを継続的に利用する場合、同じカウンセラーと継続して相談することが効果を得るために重要となります。そのため、カウンセラーは担当制とさせていただいています。

    ただ、何等かの理由で担当カウンセラーを変更したいという場合もあるかと思います。
    カウンセラーを変更したい場合は、まずは現在の担当カウンセラーとカウンセラーの変更についてご相談ください。カウンセラーを変更したい理由も含めてお伺いし、それに応じて変更できるカウンセラーをお伝えします。
    その際、もしカウンセリングに対して不満がある場合などは、それを相談しにくいと感じることがあるかもしれません。しかしそのような場合でも、できるだけカウンセリングの中で率直にお話をしてみてください。カウンセラーは、カウンセリングに対する不満をお聞きすることも重要なことであると理解していますので、何等かの不満がある場合も含め、お気持ちやご事情をお話されて大丈夫です。
    なお、それでも現担当のカウンセラーと相談をしにくい場合には、代表カウンセラー(またはそれに代わるカウンセラー)がカウンセラーの変更やカウンセリングの継続に関する相談を1回だけ対応し、そのうえで、その後の方針を検討していくこととなります。

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  • リワーク(職場復帰支援)の利用は、会社や主治医の同意が必要ですか?
  • 利用にあたって会社の同意は特に必要ありません。しかし、会社に伝えたり、同意を得た方が良いことが多いと考えられます。例えば、

    • 復帰に向けた意欲や努力をアピールすることになる
    • 会社とのやりとりのきっかけ(復帰に向けたステップのきっかけ)になる
    • 本人の希望と会社の同意があれば、会社・本人・カウンセラーによる3者面談ができる

    などが考えられます。また、当法人のリワークでは、支援内容により一部会社の同意が必要なものや、費用が変わるものなどもあります。会社に伝えるかどうか悩む方や、伝え方をどうすれば良いか悩む方は、どうぞお気軽にご相談ください。

    一方で、主治医の同意については、必要になります。初回カウンセリング前か、または初回カウンセリング後に主治医とご相談いただき、カウンセリングおよびリワークの利用に関する主治医の同意を得ていただくこととしていますので(口頭で結構です)、よろしくお願いします。

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  • 統合失調症にカウンセリングって効くんですか?
  • 一般的にカウンセリングや心理療法は効果がないし、内容によってはかえって悪化させてしまうと考えられてきました。
    しかし、近年の認知行動療法の研究では、統合失調症の症状緩和や再燃・再発防止に有効な手法が開発されています。統合失調症のカウンセリングでは、

    • 統合失調症の理解や受容を深めるカウンセリング
    • 服薬を正しくできるようにするカウンセリング
    • 本人を支持しながらソーシャルスキル獲得を促進するカウンセリング
    • 幻聴に振り回されないように支援するカウンセリング
    • 妄想を悪化させずに妄想について話し合うカウンセリング
    • ストレス対処スキルを向上させるカウンセリング
    • 家族に対する心理教育的、家族療法的なカウンセリング
    • 社会資源を使って回復や再発防止をするカウンセリング

    などが行われます。これらは、統合失調症独自の部分も多いため、どんなカウンセラーでもできる訳ではありません。
    しかし、カウンセリングを行うことで、服薬治療だけでは困難な症状緩和、回復、再発予防につながります。

    • 服薬治療をしていても、症状が良くならない方
    • 幻聴や妄想などの症状が残存して見られる方
    • 薬が多過ぎてできるだけ減らしたい方

    などは、是非カウンセリングを試してみてください。

    ※ 通院、服薬を続けている方(今後も続けていく方)が対象です。

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  • カウンセリングは料金が高くて困ります。何とかならないですか?
  • 「もっと利用したいのに、高くて利用できない」と感じる方は、どうぞご相談ください。割引料金についてや、提携している臨床心理大学院の臨床実習生による低価格でのカウンセリングなどについて、詳しく説明をいたします。そのほか、事情、状況に応じていろいろな対応(例:障害者年金等の申請の相談、ピアグループなどに関する情報提供、借金や浪費がある場合の金銭管理に関する相談 など)も考えられますので、どうぞ遠慮なくご相談ください。

    当カウンセリングルームではカウンセリングの普及のため、少しでも手軽にカウンセリングを利用できるように料金を安く、低価格に抑えるようにしています。少しでも身近なものとしてカウンセリングをご利用いただけると幸いです。

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